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山田和樹のベルリン・ドイツ交響楽団 首席指揮者兼芸術監督就任が決定!

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左より:ROC代表 アンセルム・ローズ、DSOアーティスティック・プランニング統括 マルレーネ・ブリュッゲン、山田和樹、DSO次期オーケストラ・ディレクター クリスティアン・ボイケ
photo : DSO/Gary Manhine

 山田和樹が、2026/27シーズンよりベルリン・ドイツ交響楽団(DSO)の首席指揮者兼芸術監督に就任することが発表された。任期は3年間。同ポストには、フェレンツ・フリッチャイ、ロリン・マゼール、リッカルド・シャイー、ウラディーミル・アシュケナージ、ケント・ナガノといった巨匠たちが名を連ねており、山田はロビン・ティチアーティの後任として、8人目の首席指揮者兼芸術監督に就任する。

【山田和樹さんのコメント】
 ベルリン・ドイツ交響楽団の首席指揮者兼芸術監督に任命されたことは、私にとって大きな喜びであり、深い感謝の念に堪えません。日本人指揮者がベルリンで音楽界の指導的役割を担うことは未だに稀なことであり、私にとってこの任命は格別な意義を持つものです。昨年4月と9月にオーケストラと共演する機会に恵まれ、特別な化学反応を感じました。今、大きな期待とともに、私たちが共に旅することを楽しみにしています。そして本当に特別な音楽を創造できると確信しております。

【関係者からのコメント】
ROC(DSO統括)代表 アンセルム・ローズ氏

「山田和樹氏は、世界で最も注目される指揮者の一人です。彼の深い表現力と人間への情熱、そして芸術的なアイディアは、DSOとベルリンにとって理想的なものです」

DSO次期オーケストラ・ディレクター クリスティアン・ボイケ氏
「彼は、クラシックから現代までのレパートリーで聴衆を魅了する指揮者であり、 バーミンガムでは数多くのアウトリーチおよび教育プロジェクトを通じて、幅広い聴衆を魅了できることをすでに証明しています」

DSO楽員代表(ヴァイオリン) ヨハネス・ヴァッツェル氏
「山田和樹とのコラボレーションは、私たちのオーケストラにとってエキサイティングな新たな段階の幕開けとなるでしょう。彼の並外れた音楽性と、複雑な楽曲にも正確に命を吹き込む能力は、初共演の時から私たちを魅了してきました」

 現在、山田はモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督、バーミンガム市交響楽団の音楽監督を務めている。また6月には、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団へのデビューも予定するなど、海外のオーケストラから高い評価を集めている。そのベルリン・フィル公演のあとには、バーミンガム市響との日本ツアーが組まれており、勢いが止まらない今の山田和樹を体感する貴重な機会となりそうだ。

©Zuzanna Specjal

【Profile
山田和樹/Kazuki Yamada
 2009年第51回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。ほどなくBBC交響楽団を指揮してヨーロッパ・デビュー。同年、ミシェル・プラッソンの代役でパリ管弦楽団を指揮して以来、破竹の勢いで活躍の場を広げている。2012年~2018年スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者、2016/17シーズンからモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督、2023年4月からバーミンガム市交響楽団首席指揮者兼アーティスティックアドバイザーを務め、その後、2024年5月には同団音楽監督に就任。日本では、東京混声合唱団音楽監督兼理事長、学生時代に創設した横浜シンフォニエッタの音楽監督として活動、2026年4月1日より東京芸術劇場の芸術監督(音楽部門)に就任予定。
 2024年夏は、バーミンガム市交響楽団とBBCプロムスに登場、ベルリン・ドイツ交響楽団に再客演した。2025年5月にはバーミンガム市交響楽団との欧州ツアーに続いて、日本ツアーを予定している。
サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、フランス国立管弦楽団への定期的な客演、近年および今後の活動に、スカラ・フィルハーモニー管弦楽団、スウェーデン放送交響楽団、クリーブランド管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団、サンフランシスコ交響楽団にデビュー、2025年6月には、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団にデビューを予定している。
 エマニュエル・アックス、レイフ・オヴェ・アンスネス、チョ・ソンジン、イザベル・ファウスト、マルティン・ヘルムヒェン、今井信子、アルトゥース&ルーカス・ユッセン、アレクサンドル・カントロフ、エフゲニー・キーシン、マリア・ジョアン・ピリス、バイバ・スクリデ、ファジル・サイ、アラベラ・シュタインバッハー、ジャン=イヴ・ティボーデ、クリスチャン・ツィメルマン、フランク・ペーター・ツィンマーマンなどのソリストと共演。
教育活動にも熱心で、小澤征爾スイス国際アカデミーに毎年ゲスト・アーティストとして招かれている。また、バーミンガム市交響楽団のアウトリーチ・プログラムにも力を入れている。
 東京藝術大学指揮科で松尾葉子・小林研一郎の両氏に師事。出光音楽賞、渡邉暁雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、実行委員会代表を務めた『柴田南雄生誕100 年・没後20年 記念演奏会』が平成28年(2016年)度文化庁芸術祭大賞、日本フィルハーモニー交響楽団と3年に亘り行った『山田和樹マーラー・ツィクルス』が第67回(2017年)芸術選奨文部科学大臣新人賞など受賞多数。2022年には、モナコ公国からシュバリエ文化功労勲章を受章。キングレコード、オクタヴィア・レコード、PENTATONE、EXTON、日本コロムビア(DENON)などから多くのCDを発表している。著述に『「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか』(対談・アルテスパブリッシング刊)、『「自由」の危機 ―息苦しさの正体』(論考集・集英社新書)などがある。本質に迫るとともにファンタジーあふれる音楽づくり、演奏家たちと一体になって奏でるサウンドは、音楽の喜びと真髄を客席と共有し熱狂の渦に巻き込む。名実ともに日本を代表する人気マエストロである。はだのふるさと大使。ベルリン在住。

文:編集部


山田和樹さんが出演する今後の演奏会
バーミンガム市交響楽団 来日公演
2025.6/30(月)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
7/1(火)、7/2(水)各日19:00 サントリーホール
7/4(金)19:00 アクロス福岡シンフォニーホール
7/5(土)15:00 ロームシアター京都 メインホール
問:ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212
https://www.japanarts.co.jp

※公演により出演者、プログラムは異なります。詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。

他公演
2025.6/28(土) 愛知県芸術劇場 コンサートホール(CBCテレビ事業部052-241-8118)
6/29(日) 兵庫県立芸術文化センター(0798-68-0255)
7/6(日) 横浜みなとみらいホール(神奈川芸術協会045-453-5080)


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