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「天使の歌声」、初来日から70周年!

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ウィーン少年合唱団2025 来日記者会見

 ウィーン少年合唱団が今年も来日、4月27日からはじまる全25公演のツアーを目前に控え、東京オペラシティ リサイタルホールで記者会見が行われた。
 会見には、駐日オーストリア共和国 大使のミヒャエル・レンディ、ウィーン少年合唱団 団長のエーリッヒ・アルトホルト、今回公演を行うモーツァルト組(日本人2名を含む24名)と、カペルマイスターのマヌエル・フーバーらが登壇した。

 1498年に創立され、525年以上の歴史を持つ同合唱団。初来日は1955年、今年で70周年を迎える。また今年は、大阪・関西万博が開催されることから5月23日には、EXPOナショナルデーホールでのコンサートにも出演する予定。

 会見では、駐日オーストリア大使のミヒャエル・レンディは次のように述べた。
「2025年はウィーン少年合唱団初来日より70年という節目の年となります。それ以来、彼らの歌声は、何世代ものお客さまを魅了し、オーストリアと日本の大切な友好を促進してきました。
 実に5世紀以上もの間、ウィーン少年合唱団はオーストリアの文化分野の重要な一部を担っており、さらに言うならば、オーストリアのアイデンティティの不可欠な一部となっています。彼らは“歌う大使”として世界に対して、名刺のような役割を果たしてくれています。とりわけここ日本では、聴衆のウィーン少年合唱団に対する愛情が、両国の大きな強い絆と、そして深い信頼を象徴する存在なのです」

日本人団員のひとり、ケイトくん
同じく日本人団員のハズムくん

 今回のプログラムは、母なる地球の自然への賛歌と未来への思いを込めた「ぼくたちの地球 そして未来へ」と、生誕200年を迎えるヨハン・シュトラウスⅡ世にちなんだ「生誕200年記念 シュトラウス・フォー・エバー!」という2つのプログラムが用意された。

 カペルマイスターのマヌエル・フーバーは、今回が初めての日本ツアーとなる。母国語はドイツ語ということだが、挨拶のすべてを流暢な日本語で行った。その熟達ぶりはかなりのもので、オンラインレッスンを受けたり、京都で日本語学校に通ったり、ホームステイもしたという。

「わたしも子どもたちも、7年前から日本に行くことを心待ちにしていました。実は5年前に来る予定でしたが、ご存知の通り、その時は日本への渡航が叶いませんでした。しかしその間、日本語を勉強したり、日本語の歌を練習することができました。今回やっと来日できて本当に嬉しいです」

カペルマイスターのマヌエル・フーバーさん

 またプログラムについては、
「今年はウィーン少年合唱団の初来日から70周年という記念すべき年であるだけでなく、ヨハン・シュトラウスⅡ世の生誕200年でもあることから、『シュトラウス・フォー・エバー!』というタイトルにしました。また、大阪・関西万博のオーストリアパビリオンのテーマ『コンポージング・ザ・フューチャー(未来を作曲)』にちなんで、シュトラウスやオーストリアの伝統的な音楽に加えて、彼の名曲をジャズやボサノヴァなど、新しいスタイルにアレンジしてお届けします。私たちは伝統を大切にしながら、未来へ繋げていくことが重要だと考えています。
 未来を考えるもうひとつのプログラム『ぼくたちの地球 そして未来へ』では、美しい自然にまつわる歌や地球に生きる動物たちの歌を選びました。また、今年ももちろん日本の歌も演奏する予定で、〈ふるさと〉や、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』、黒澤明監督の映画『生きる』の主題歌などを歌います」
と語った。

 会見の最後に、「ふるさと」「フォー・エバー・ボサノヴァ!」を披露、清らかな“天使の歌声”で会場を魅了した。

取材・写真:編集部

住友生命ウェルビーイングコンサート
ウィーン少年合唱団 2025

2025.5/3(土・祝)、5/6(火・休)、5/29(木)、6/10(火)、6/13(金)、6/14(土)、6/15(日)
各日13:30 東京オペラシティ コンサートホール
問:ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212 
https://www.japanarts.co.jp/special/wsk/
※プログラムは公演により異なります。全国ツアーの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。


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